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1)
まずは、テペタテと呼ばれるかたい地層に達する迄、約1.5メートルの溝を掘り、そこへぶち割った岩を並べてコンクリートで固めて土台を作ります。
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2)
そして、各部屋の角に柱にするための鉄骨を立てます。 鉄骨と鉄骨の間隔は最大でも4メートルにしなければならないので、長い壁の場合には途中にも柱が入ります
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3)
鉄骨と鉄骨の間の土台の上に鉄骨と同じものを置いてコンクリートを流した上に煉瓦を積んで行きます。 作業は二人掛かりで、一人が積むともう一人が目地をならしていきます
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4)
柱には未だコンクリートが流し込んでありませんから壁を支えるものは何もなく、いやでも煉瓦は垂直に積んでいかないと倒れてしまいます。 総ての壁をこの状態で高さ2メートル迄積むのですから、人間国宝に推薦したいところです。 積み終わると、この上に梁となる鉄骨を水平に渡し、柱と柱を繋ぎコンクリートを流し込みます。
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5)
窓と梁の間に煉瓦を見せたい場合は、セメントが固まる迄、こうやって材木で支えてブリッジを作ります。 窓と窓の間隔が狭いと煉瓦だけのつのみたいになって(向こう側の部屋)は、ちょっと押すとぐらぐらするので突っかい棒が必要です(右の写真)。
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6)
壁に埋め込むコンセントやスイッチに繋ぐ電線は、天井から柱を通って上から下に下りて来ますが、家の構造物は逆に下から上に作っていくので、構造が出来上がったあと電線を通せるように、柱の中にコンクリートを流し込む時にホースを埋め込みます。
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7)
スイッチやコンセントをつけるため、壁に穴を掘って鉄の箱をつけますが、柱からそこ迄は煉瓦と煉瓦の間に溝を掘ってホースを這わせます。 だから、きれいにしたければ、スイッチは使い勝手を無視して柱の近くに置くのが良いのです。 なお、お金さえ出せば、壁の中に好きに配線できる煉瓦
(ここをクリック)
というのもあります。
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8)
棟梁から柱の好みはと聞かれて面喰らいました。 壁と同じ面に平らにするか、壁から少し出っ張らせ、角を面取りするかというのです。 ただの構造物と思っていたのですが、こんな質素なつくりにも、それなりの美意識があるのに感心しました。 写真はそのための当て板で、表面に油を塗って使います。
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9)
下水の配管です。 土台を貫通しないといけないところがありますが、土台をぶち割る時の振動を避けるため、煉瓦を積む前におよその工事をします。 なお、2階に浴室や台所を作る場合、電気配線と同じように、柱や梁の鉄骨の中を通すことができます。
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