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♪ Popurri Mexicanas ♪
panchos


cactus2
第八話

私の散歩道

cactus2

例年になく遅い雨季がようやく始まりました。
驚いたのは、雨上がりの夜に、なんと螢が出るのです。
火のついた線香の先のようなのがチカー、チカーっと点滅します
そんな夜の翌朝にはよく虹が出ます。

前夜に雨が降って芝生に水やりをしないでいい日は少し遠くへ散歩することにしました。
線路に沿って北に向かい、最寄り駅(第二十四話参照)の近く迄片道約2キロの道のりです。
線路の東側は小作農の分割された農地ですが、西側には冷凍野菜で全国にも知られた大農地が広がっています。

 線路沿いにはめったに通りはしないものの車が通れる程の赤土の道があります。
 影を落としてくれるような木がないところも2、300メートルありますが、1,900メートルの高地の空気は爽やかで汗をかきません。
 沿道には畠の他見るべきものはありません。
 畠の縁や木立の中の草花や、線路脇のサボテンの花ぐらいのもんで、時折、木の枝にかけられた鳥の巣や蜂の巣を見かけることもあります。



足跡の主は、兎?イタチ?
蜂と鳥の二世帯巣。
散歩道。
サボテンについた赤い花



サボテンにまで鳥の巣が
大農園主の館。
大農園の自家用機用滑走路。
鉄橋

 このコースを選んだ理由は終点にこの写真写りのいい小川があるからです。
 小川とは言っても、上流に緑深い山がある訳ではないので、清流が滔々というのではなく雨が溜っただけで、口の悪い人に言わせれば溝川です。
 でも、有り難いことにここには生活廃水は流れ込んでなく、なかな見られませんが雁のつがいがばたばたと水面から飛び立ったり、水辺の倒木に水鳥がとまってたりします。
 啄木鳥も居たりして写真を撮りたいのですが、先導するワン公がみんな追い散らしてくれます。



目次

第一話
蝿の天敵

第二話
泥の家

第三話
朝焼け、夕焼け

第四話
花、花、花

第五話
一寸の虫にも

第六話
最寄りの駅

第七話
鳥、とりどり
第八話
私の散歩道
第九話
ハカランダとリス
第十話
準備中
第十一話
準備中
第十二話
準備中