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第十六話
ひと足お先に |
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そうこうするうちに雨季に入って、午後にはシャワーの来る日が多くなり、土埃の舞っていた荒れ地は、あっという間に緑になりました。 メスキテの樹(左の写真のサボテンの後ろに写っている)にはサヤエンドウのような実がなり、トゲだらけの枯れ木のようだったのが信じられないくらいです。 この実は勿論、果物屋なんかには置いてなくって、サヤごとまたは中の種だけを軽く噛んで吐き捨てるんですけど、ほんのりとした甘味が舌に残ります。 でも気をつけないと、地面にはトゲのついた枯れ枝が落ちていて、底の柔らかい靴で踏むと足の裏にまで刺さります。(トゲを見る) |
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