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panchos


cactus2
第十五話

技術屋バカ その4

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 メキシコの普通の民家のドアや窓は鉄で出来ています。 さらに、窓は勿論、ドアもガラスがはまる部分には鉄格子がつきます。
 高い石塀で囲われ、出入り口に警備員が居るような高級住宅街や個人のお屋敷なんかでは、アルミサッシで大きなガラスの嵌まった窓や、木製のドアも有りますが、「そこら辺の人々」が往来するようなところの住宅や商店には例外なく鉄格子のはまった窓と鉄のドアが備わっています。
 鉄格子の隙間は最大でも14センチで、これは子供の頭でもくぐれないという基準から来ています。
 少しお金に余裕の有る人は、格子の間に唐草模様みたいな飾りを入れますが、我が家は折角の景色の邪魔になるので、牢屋のような格子だけにしました。
 格子をつけただけでは安心出来ないのでしょう、窓やドアの枠は四隅につのが出ていて、壁を掘って埋め込みます。
(写真右)
 窓枠は鉄の角パイプで出来ていて、拝み合わせになったパイプのつなぎ目がレールの役目を果たします。 つまりレールは一本しか無い訳で、引き戸式の場合、開け閉めできるのは左右いずれか一枚だけで、木造家屋の敷き居や、レールが複数本有るアルミサッシュのように、どちらへでも好きに開けられるという訳にいきません。
 同様に網戸も固定式にするしかありません。 格子が有るので蝶番式という訳にもいかないのです。

雨水処理

 メキシコの家には雨樋というものが有りません。
 木造建築のように根太が腐るという心配が無いからか、単に雨樋の掃除が面倒だからか、兎に角無いのです。
 軒先きから垂れ流しのところが多いのですが、垂れた水が壁に泥を跳ねないよう遠くに落ちるようにするためか、パイプをつける家も有ります。
 我が家はこのパイプの先にL字型のつなぎをつけて側溝に落として、水溜めに貯えるようにします。
 ちなみに、トイレと調理用流しの他の廃水もこの水ダメに溜めます。
 雨季といっても、毎日雨が降る訳ではないこの辺りの気象条件では雨水は貴重なのです。


寸 景

この写真、何をしてるところかお分かりでしょうか。
日本でなら、ベルトコンベヤを使うところですが、
阿吽の呼吸で煉瓦を屋根の上に揚げるところです。
拡大してみて下さい。




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